音楽キュレーションメディア「Spincoaster」による、ハイレゾ音源とアナログレコードを高音質で楽しむことができるミュージックバー。
話題の「ハイレゾ」と近年盛り上がりを見せている「アナログレコード」にこだわったコンセプト型のバーである。
入居前のテナントは、数年前までジャズバーが営業しており、閉店後そのまま長期間放置された状況であった。マンションの一階の奥まった位置にあるこのテナントに訪れたとき、タイムスリップしたような感覚と、地上であるはずなのに、地下にいるような感覚を受けた。今回の計画には、扉を挟んでまったく違う場所に来たような、その印象を継承したいと考えた。雑居ビルの奥に、地下の音楽倉庫、音楽工場のような場所がひっそりと存在し、音楽を愛する人々が集う。そのイメージを作るために、主に倉庫や工場で利用される調湿性、吸音性を持った木毛セメント板や、荒々しいスチールやコンクリートブロックを仕上げとしてそのまま表現した。「地下」「倉庫」「工場」のイメージを作るための構造を明確にし選択を繰り返すことで、全ての要素に一貫性のある計画になっている。
 
夜間はバーでありながら、昼間の時間帯は音楽関係者をターゲットにしたコワーキングスペースとして運営する事業計画があり、両極端の運営に耐えられるよう、テーブルや椅子、照明や電源について、寸法や素材等を考慮している。
また資金調達の方法として、クラウドファンディングを利用し、200万円の資金調達に成功している。新規の店舗を計画する場合、通常は施主の要望を中心に計画するが、このミュージックバーに期待する多くの出資者の期待に対して意識が向き、より具体的にエンドユーザ-のふるまいをイメージすることができたことは新しい発見であった。
 
webという情報空間でメディアを扱う企業がリアルな場を求めるということが、常に物理空間を相手にしている私にとって新鮮であり、熱量を持って設計を進めることができる要因になった。
Spincoasterのコンセプト「心が震える音楽との出会い」のある場として、この場所から新たな関係性が生まれることを期待する。
既存の店舗により壁、天井廻りの防音工事が完了しており、その状況をできる限り利用しようと考えた。天井廻りの梁や、照明、空調など、2.3メートルと低い天井高のノイズになる要素の下に基準線を出し、全ての高さを定義する。上下を明確に分割することで視線を基準線以下に集中させる。
設計段階、施工段階での変更の都度、CGで検討し変化を可視化することで施工精度を上げ、イメージの不一致を解消して進める。
また、プランが更新されていくことを履歴として残すことで変更の過程を随時確認でき、後戻りなく効率的に設計を進めていく事ができる。
Project Name    Spincoaster Music Bar
Use   Music Bar
Location   Shibuya Tokyo Japan
Date   Mar.31.2015
Client   Spincoaster,inc.
Architect  CANOMA  Shinsuke Yokoyama
Constructor   Horifune Tenso , Feel 
Photographer​​​​​​​   Shinsuke Yokoyama , Riu Nakamura
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Spincoaster Music Bar
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Spincoaster Music Bar

Spincoaster Music Bar Shibuya Tokyo Japan Interior Design Furniture Design
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