足を伸ばして池を眺める。そのためにその場所につくる家具
有名家具のアレンジから、土地にピッタリはまるような家具を考える - [プロダクト制作 ・大型制作物]
過去の名作を、その土地に合わせてつくりかえる
エンヅォ・マーリは有名な家具デザイナーであり、汎用的な角材と板材で作る家具の設計図は公開されている。今回はこの名作の構造を読み解き、学内の特定の場所に向けた家具として作り変えた。
私たちが場所として選んだのは学内にある「鴨池」に面したコンクリートの平地であった。この場所はちょうど学食を出たところなのだが、何もないため人はそこで立ち止まらない。鴨池をのんびり眺めようにも柵が邪魔で、あまりよく見えないし、少し歩いた芝生のほうが眺めがよい。しかしそれは言い換えれば、あまり人がいない静かなスポットとも言える。そこで我々はその場所にゆっくりくつろげるようなベンチを作ることとした。その場所の手すりと排水口のくぼみをうまく利用してベンチそのものを固定し、バランスが崩れないようにしたうえで、柵から大きく飛び出すように足を伸ばせる板を用意した。実際に座ってみると、普段立って通りすぎていく風景を下から見つめるというのはかなり新鮮で、足を伸ばすことによる開放感もある。ゆっくり本でも読みたくなるようなベンチとなった。
私たちが場所として選んだのは学内にある「鴨池」に面したコンクリートの平地であった。この場所はちょうど学食を出たところなのだが、何もないため人はそこで立ち止まらない。鴨池をのんびり眺めようにも柵が邪魔で、あまりよく見えないし、少し歩いた芝生のほうが眺めがよい。しかしそれは言い換えれば、あまり人がいない静かなスポットとも言える。そこで我々はその場所にゆっくりくつろげるようなベンチを作ることとした。その場所の手すりと排水口のくぼみをうまく利用してベンチそのものを固定し、バランスが崩れないようにしたうえで、柵から大きく飛び出すように足を伸ばせる板を用意した。実際に座ってみると、普段立って通りすぎていく風景を下から見つめるというのはかなり新鮮で、足を伸ばすことによる開放感もある。ゆっくり本でも読みたくなるようなベンチとなった。
概要
授業「エクスペリエンスアンドエンゲージメントデザイン」の中での課題「サイトスペシフィックな家具をつくる」
学内にある「鴨池」を眺めるための椅子の制作
授業「エクスペリエンスアンドエンゲージメントデザイン」の中での課題「サイトスペシフィックな家具をつくる」
学内にある「鴨池」を眺めるための椅子の制作
教員
益山詠夢講師
田中浩也教授
制作
檜木慎一郎
檜木慎一郎
大庭広明
藤井 智大
玉村ひまり
藤井 智大
玉村ひまり
