電気のない村に届ける太陽充電ランタン - ENERGY Gift mini

様々な学びを誘発するプロダクトデザインプロセスの実践[プロダクト制作・教育コンテンツ開発]
学習用太陽充電ライトの制作と、そのプロセスに協力することによる学習の仕組み


ENERGY MEETディレクションのプロジェクトへの参画
電気がないため、夜に勉強することもままならないタイの無電化島の子供たちに、日本のデザイナー・エンジニアとタイの大学生が中心となり企画開発したソーラーランタンを届けた。ハードウェア・電子回路の設計・生産、タイの子供たちへの授与、グラフィック等の作成を主に行った。
Photo by Kenichi Morisaki
プロジェクトに関わる全てのひとにとって「学び」となるプロダクトをつくる

 このプロジェクト”ENERGY GIft mini”は、(株)ENERGY MEETとの共同プロジェクトであり、全世界人口の約20%を占める無電化地域への、エネルギーと教育を軸にした支援プロジェクトである。電気がないため、夜に勉強することもままならないタイの無電化島の子供たちに、日本のデザイナー・エンジニアとタイの大学生が中心となり企画開発したソーラーランタンを届けた。学生がランタンを企画開発するためのプログラム、ランタンのデザインディレクション、無電化島に届けるイベントなど、すべてのプラットフォームをデザインすることでタイのような先進都市と後進地域が併存する国の自国内で循環可能な支援プログラムを構築した。単に電気を届けるのみではなく、交流と教育を組み込んだことにこのプロジェクトの特徴がある。
 このプロジェクトは最終的に多くの人間が関わるものとなったが、特に私自身はこのプロジェクトの初期段階から、コアとなる太陽充電可能なソーラーランタンの開発に注力してきた。このライトはレーザーカッターのみで作ることを大きな特徴としており、こうすることによってプロトタイピングの速度を早めたり、タイの現地の人間とのコミュニケーションを取りやすくしたりといった効果がある。また、外側と中の電子回路を同時に設計することによって、無駄のない設計となっている。
 つくられたソーラーランタンは、現地のタイの大学生の手によって量産され、それを無電化島の子供たちへと授与するための組立ワークショップが実際に開催され、多くの子供たちへとこのライトが渡った。(ここまでを第1期とする)
 今後このランタンをさらに量産に向いた形でブラッシュアップし、より多くの地域の子供達へと広めていくべくプロジェクトは継続されている(第2期)。経過はプロジェクトWebサイト(http://energygift.org)にて確認することができる。
統括
オオニシタクヤ((株)ENERGY MEET)
蘆田暢人((株)ENERGY MEET)
デザイン・エンジニアリング
大庭広明
コーディネート
阿部美月

協力
King Mongkut’s
University of Technology Thonburi
Green Energy Distribution
4CYCLE
SPACE VALUE

活動期間
2016年4月 - 2017年12月(第1期)
2018年1月 - (第2期) 

ENERGY Gift mini
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ENERGY Gift mini

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