『枕草子』ポスターデザイン

 ポスターは平安時代の清少納言の『枕草子』の冒頭の季節の描写によって、夏の季節の美や静かな詩情を蛍の光の表現を通して、表現したい。
 故に、夏の夜、植物の後ろに隠れているぼんやりした蛍のひかりを高明度の冷色のグラデーションにして、また、月がないごろの背景を低明度の紺色を用いた。その色彩やグラデーションの対比によって、蒸し暑い昼が終わり、涼やかな夜、庭の虫の音、植物の成長などの環境が作者に与えた喜ばしい気持ちを光の表現を通して、ポスターで伝達してみた。
 ポスターの植物の造形は琳派の燕子花の造形を参考し、色彩も日本伝統色を用い、表現した。
 冬の早朝の光景も火桶の光の視覚表現によって、表現してみた。
 寒い朝のごろ、火桶からどんどん昇った暖かみが周りを温め、人の気持ちも共に温暖になりました。火桶の光に染められた周りの空気の暖色とどんよりとした空の冷色との冷暖のグラデーションの対照や調和によって、視覚表現した。まだ、炭から飛び出した上がっている火花やしずしず降っている雪バナもより一層な雰囲気を醸し出した。
 その寒いけれど、心の中が温かく愉快な精神状態を光の表現によって、表したい。
ありがとうございました
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枕草子 ポスター
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