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    パネル仕上げの時に裏まで美しく仕上げる方法です。
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裏まで美しく張る水張りのコツをご紹介します
 
 
 
 
 
 
パネル枠を紙で巻き込んでいく分の展開図を作っていきます。
細かい作業ですが、この切り方が大きなポイントですのでがんばりましょう!
紙が伸びる方向に対して、パネルの長辺が水平になるように置いてください。
 
個人的な感想ではありますが、先に紙の伸びる方向にぐいーとしっかり引っ張りながらパネルの短辺に固定して、
あまり伸びの出ない方を後から固定する方が、仕上がりのヨレが出ない(気がします)
先ず始めに、普段使用しているパネル枠の側面と背面の厚みを測ってください。

裏返した紙の中央にパネルを置き、四辺を型取りしておきます。
紙でパネル枠を巻き込むように張りますので、巻き込み部分の展開図を作っていきます。

パネル側面、背面、背面内側分の3面分の張りしろを作ります。
今回使用したパネルの枠は2cm角でした。一番最後の折込み部分は少し短めにしたいので、
パネルの大きさに型取った線から外側に向かって2cm、2cm、1.5cmの幅の線を四辺全てに引きます。
パネルの角に当る部分からそれぞれ2辺に向かって更に2cmずつの線を追加します。

赤い線が切り取り線です。一部切り込みを入れる所もあります。
先に折込む短辺側と、後から折込む長辺側とで形状が違います。
複雑なので詳しくは下で解説します。
紙を張る際に最初に折込まれるパネル短辺側の張りしろの形状です。
変な飛び出し部分がありますが、これがパネル側面の角を美しく覆う大切な部分です。
少し段を残しておくことで、角からパネルが見えてしまうのを防ぎます。
こちらは先に張ったパネル短辺を後から覆う、パネル長辺側の張りしろの形状です。
45°で切った部分がパネル背面の角と内側の角にあたる、見た目にも大切な部分です。
このように、先に張る側にはベロのついたような張りしろを。
後から張る側には45°のある張りしろを。
それぞれ四隅に作ります。
こんな感じで。
因みに、私はこのようなテンプレートを作ってあります。
透明な型紙を一枚作っておけば、上下に裏返したり、左右に裏返したりするだけで
簡単に四隅の切り取り線を引くことができます。
それでは張っていきましょう!
 
紙全体を霧吹きで均等に湿らせます。
程よく水分が馴染んできたところでパネルの短辺、片側を固定します。
(張り方は皆様いろいろあるかと思います。私はホッチキスで簡単に留めてしまいます。)
紙の伸び幅は、紙の種類や使用するサイズによって様々です。
型を引く段階でどのくらいの伸び幅が出るのか分かっていれば、予め短く幅を取って切っておいてもいいと思います。
が、なかなか思い通りにはいかないことも多いはずですので
 
ここからは伸びた!時の調整方法です。
写真はパネルの短辺を一方だけ固定して、もう一方の短辺です。
こんなに紙が伸びています。
もともとの切り込みに沿って、パネルの角に合わせて新しい切れ込みを入れます。
反対側も同じように切り込みを入れてください。
 
慣れてきたら、最初の切り込みを入れずにおいて、この段階で切ってもいいです。
あと、折込んだ時のこの切り込みも左右に追加してください。
 
短辺を固定するときは、紙がよく伸びる方向ですので
程よい力加減で紙をしっかり張って固定しましょう。
左右の端っこもずれていますので、パネルに沿って切り落とします。
この時に折込部分まで落とさないように注意してください。
このように背面部分だけ切り取ってください。
短辺側のベロを折込みつつ、長辺を固定していきます。
角に沿ってしっかり折り目を付けながら、折り入れて下さい。
このように紙の伸びでずれている所があれば、内側の角から外側の角に向けて真っ直ぐ切り落としてください。
↓こんな感じで
パネル長辺も、紙の弛みがないようにしっかりと固定してください。
もし、このように内側に余り過ぎている部分があれば、隅に沿ってカッターの刃を入れてください。
綺麗!
 
さて、水張り自体はここで終了しても特に差し支えはありません。
乾いてきたときにホッチキス等の留め具と留め具の間が
若干波打つ事はありますが、描画面への影響は殆どありません。
 
ここから先の工程はお好みで。
内側の折込み部分を水張りテープで更に固定します。
紙の端の波打ちも押さえられて、見た目も綺麗に仕上がります。
額装をしないタイプの作品は、ここまでした方が美しいのではないかと思い、最近から始めた方法です。
背面側の淵に沿ってテープを軽く乗せていき、角に押し付けるようにしてぐいーっと貼り付けていきます。
同じ様に四辺全てに貼り付けていけば完成です!
このとおり!
あとは、表に返して平置きで乾燥させればこのとおり!
写真は既に乾燥まで終えたものです。
お疲れ様でした!
 
今回は比較的薄めの紙でしたが、厚めの紙の方が更に張り易く美しく仕上がります。
工程は多く見えますが、いつもの水張りに少し切り方を工夫するだけです。
慣れればそんなに時間の掛かる工程でもないので、是非ご参考までに。
 
長々と最後まで読んで頂きまして有難う御座いました。