Hirokazu Oda's profile

IKEBANA - いけばな

IKEBANA
いけばな


2012年から始まったこのプロジェクトでは、 インタラクティブなプロトタイプ製作能力の獲得を目標に活動してきました。
IKEBANAは、その集大成として、台湾で2013年に開催されたYODEXに出展する為に作られました。

日本の代表的な文化の1つである華道。あるシーンを美しく表現する為に何度も何度も試行錯誤し、花を生けていく。
そんないけばなの面白さを、参加型インスタレーションという形で表現しました。












いけばなの要素をデジタルへと変換

どんな流派でも必ず存在するのが季節の要素。
そして枝、花、葉によってその情景が構成されています。 
そこで「いけばな」では、季節の要素をベースの音楽として表現。
4本の枝の棒が、季節ごとの背景音を奏でます。 
花の棒にはそれぞれ音階と光の色を与え、葉にはその音に効果をつける役割を持たせました。











回路とプログラム、組込の設計

本プロジェクトの主な目的である、インタラクションを実現する為のプロトタイプの設計と組み立てを行なった。

花や草木を模した棒は、それぞれが別々の役割を持つ必要があった。その為それぞれの棒をマイコン側で識別することが求められた。
また花となる棒はそれぞれ光を発する必要があり、フルカラーLEDを組み込んだ。

フルカラーLEDは、3つのインプットのバランスによって光る色が決まるが、
3つ全てをマイコン側でコントロールすると、ポートが圧倒的に不足してしまう。

また棒自体の識別も合わせて棒ごとに5つの接点を用意することは、
ただ棒を抜き差しするだけの接面の要件を考えると、安定性を欠き現実的ではなかった。

そこで可変抵抗を3つ組み込み、1つのインプットから3つのインプットをコントロールし、棒ごとに色を変える仕組みを考えた。
棒の識別にも可変抵抗を用いることにし、全部で4つの可変抵抗を組み込む設計に。
GNDを共有させることで、3つの接点で機能を実現できるようになり、機能実現に向けて大きく前進することができた。







回路を組み込むパーツはCADで設計を行い、3Dプリンターで出力。
そこに接点となる金属パーツや、LEDの光を映し出すアクリルの棒を取り付け、組み立てた。

棒を挿し込む部分も同様に制作し、マイコンとして利用したArduino Megaと接続。
挿し込む位置や棒の数が多かったこと、また予備も用意した為2台分作成したことなどから

半田付けや組み立て、検証には大変な苦労があった。










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台湾 YODEX 2013












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Member

Mitsuhiro Hirano
Koji Yamashita
Takafumi Tomono
Yuya Yatogo
Hiroyuki Miyakawa
Kazuya Ishikawa
Hirokazu Oda

Chiba Institute of Technology
Graduate School of Engineering
Master's Program in Design

ID Lab.
IDP




この作品では、コンセプトメイキングとプロトタイプ外形の設計をチームで、
プログラムは補佐として、回路設計とテストを主に担当しました。
IKEBANA - いけばな
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IKEBANA - いけばな

Interactive art works for the Yodex 2013 For learning how to make Prototype for the Prototyping.

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