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MY PUBLIC STALL / TOKYO JAPAN

まちにでて自分(個人)が趣味(何か)を人々に振る舞うことで、場を作り、コミュニケーションを発生させ、小さな公共的な存在を生み出す「マイパブリック」を実現するための屋台。設計はツバメアーキテクツ。テーマは野点以上、屋台未満。設計期間に約9ヶ月を費やし、多様な使い方に対応するための仕掛けが、ざまざまな部位のディテールに考えられている。また、この屋台を通した“個人がまちへでて振る舞う”ことは、全国へのワークショップ、そしてそこでの学びがグランドレベルとしての施設づくりへと活かされていくことになる。

完成:2015年6月
設計:ツバメアーキテクツ
製作:ニュウファニチャーワークス (担当 佐藤剛・石川徳摩)
設計監修:グランドレベル
 事務所の片隅に制作したバーカウンターで、無料でオリジナルカクテルを振る舞っていたら、それを外でやりたくなってしまった。設計を建築家集団のツバメアーキテクツに依頼。約1年の設計期間をへて誕生したのが「マイパブリック屋台」だ。

公園や軒先、時には大手町の公団連ビルの足元など、さまざまな「まちの1階」に出没しては、コーヒーを無料で提供していく。コーヒーを淹れながら、そこではじめて出会った人と会話がはじまる。そのすべてのコミュニケーションが何よりも大きな収穫となる。そして、私は気づいたのだ。私こそが、この場こそが、実に公共的な存在ではないか。個人でも公共的になれるという気づきは、後に「喫茶ランドリー」をはじめとした全てのプロジェクトにつながることになる。

そして、「あなたなら無料で何を振る舞いますか?」という問いを持ったワークショップが全国へと広がっていった。これまでの参加者は1000人以上にも及ぶ。個人が屋台なるものをもち、そこでさまざまな物が無料で振る舞われる。それは、生きること、まちをつくることの根源的な行為であるということを我々は発見し、以後、このワークショップは、コミュニティ醸成、コミュニティビルドのための手法としても確立されていくこととなった。
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