テーマ :「New normal 〜身体的距離を保つ新しい生活様式〜」
タイトル :『通過点』
新型コロナウイルスの影響で、密を避け、身体的距離を保つようになった私たちの生活。
コロナをきっかけにはじまった、新しい生活様式や、良いことも、悪いこともすべて…
私たちが次のステージへ、進化するための「通過点」なのだと私は考える。
「進化への通過点」・「かたちになる前」という考えをもとに、
表紙のデザインは、細胞があやふやなものから、分裂や結合を繰り返して、
やがて、ひとつの形に進化する、というイメージで制作。
コロナ禍で、外を歩く人々が減少していくのを写真におさめることで、
進化への過程が見れるようにしたいと考えた。
さらに、OHPフィルムに印刷することで、重なると密に。
しかし、一枚一枚は距離を保っていることを表現できるのが、
面白いと感じたのをきっかけに今回の本を制作。
人通りの多い都内の駅や交差点で、人の流れを定点撮影し続けた写真を、
レイヤーに分け、OHPフィルムに印刷して、それらを重ね、製本した。
撮影したのは、陽性者数が最も多い東京。
そのなかでも、コロナ禍でよくニュースに取り上げられていた場所。
そして、私が自分視点で混んでいると感じる、距離を強く意識する場所の計6か所を撮影した。
撮影地:渋谷スクランブル交差点、新宿周辺の交差点、銀座の交差点、
恵比寿駅ホーム、品川駅内、北千住駅エスカレーター
作品サイズ:W230×H320mm
ー 最後に ー
このご時世で、オンラインでの卒業制作の展示がメインとなった今。
本の中身をタイムラプスで撮影し、簡単に見ることができるようにしました。
ぜひ、ひとりでも多くの方に見ていただけたら幸いです。
私たちに明るい未来が待っていることを願います。
ーGo to the next stage!